中国経済は崩壊するか?トップダウンとボトムアップ

「中国経済は崩壊するか?」

 バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が本日(5月25日)、上海のフォーラムで講演し、中国経済の低迷や崩壊の可能性についてこう語った。

 「過去は中国はインフラや不動産投資に一辺倒、政府が主役を演じていたが、今は輸出や重工業からサービス、ハイテク産業にシフトし、政府の出番がどんどん減る一方、社会全体のイノベーションに頼らざるを得なくなった。これはコントロールができないし、予測もますます困難になることを意味する・・・」

 見事にボールを投げ返した。中国経済が崩壊するかどうか、政府のコントロールが及ばなくなり、社会全体のイノベーション次第だ。――トップダウン型経済からボトムアップ型経済への転換である。

 中国の得意分野は、政府主導のトップダウンか民間のボトムアップか、少しでも見識をもつ人なら誰もが分かる。まあ、大変だろうな・・・。

コメント: 中国経済は崩壊するか?トップダウンとボトムアップ

  1. トップダウンかボトムアップかは別として、中国はボトムが元気なのは間違いないですね。

    日本でも「プア充」という言葉が生まれてきて、ちょっとプアも元気になってきましたが、中国のプアは病気にでもならない限り悲壮感がないイメージがあります。

    自転車タクシーやっているオジサンなどは、どうみてもプアですが、悲壮感が全く感じられず、のんびりやってます。(たまにオートバイ乗りみたいにアグレッシブなのもいます)。

    露店の店主もそうですね。社会保障なんてなくても、バイタリティに溢れています。(もっとも露店店主の収入はワーカーなどよりも高いか?)。

    ボトムアップはできなくても、ボトムのままで終わらない気概に溢れている中国人。新聞やニュースなどで悲惨~といった人々がクローズアップされることがあれども、プアなだけでは悲壮にはならない強さが中国人にはありますね。

    1. 大里さん、同感です。その点は中国もアジアも共通しているように見えます。プアに悲壮感がありすぎるのは日本人だけですかね。日本人はいままで保障されてきただけに急な変化にある意味で驚いて戸惑っているのでしょう。それに順応するには時間がかかると思います。諸行無常というように、プアもリッチも動態的に見ておくべきで、悲壮感をパワーに転化できればと、そう願っています。

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