焼肉といえば、日本や韓国。いや何とベトナムにも焼肉がある。
ベトナム焼肉店「3T」(住所：29 Ton That Thiep St.)は、私が泊まるホーチミン中心部のレックスホテルから徒歩10分の場所にある。夕方6時くらいにいくと、テラスの良い席が取れる。日中蒸し暑いホーチミンはこの時間になると、心地よい風が吹く。
さあ、肉だ。これもまた面白い種類の肉がオンパレード。まずは、イノシシ肉。タレなしの肉を頼んだのは、イノシシの野性味を存分に楽しむためだ。期待を裏切ることなく、過剰な筋肉質でなくほどよい脂身がついているのがよい。ある意味で上質な豚肉をはるかに凌駕している。
イノシシに続いて、鹿肉、淡水ウナギへと続き、いよいよ蛙の出番となる。この店の蛙はデカイ。小ぶりの鶏ほどしっかりしている。肉質は淡白で上品。タレ抜きに頼めばよかったと後悔する。
「3T」は9割の客がベトナム人。ローカル色濃厚な一店であった。外国人観光客向けのお洒落なベトナム料理店もいいが、マンネリ化すると物足りなさを感じ、ディープなローカルの世界を求めたくなるものだ。