自己搾取の似非資本家、そして社会に感謝する

 追い込み、追い込み!今夜からのベトナム・中国出張を控え、嵐のような仕事の追い込み。頸椎が痛い、パソコンの使い過ぎ・・・。

 会社経営とはいえ、純粋資本家のように不労所得を得られるわけではないので、やはり自分も労働者の一員だと改めて思い知らされる。

 労働者といったら、マルクス理論に照らして資本家に搾取されているはずだが、誰かに搾取されているわけでもなく、自己搾取しているだけだ。何と皮肉なことだ。

 人間は疲れたり、病んだりしていると、被害者妄想が生まれやすい。社会の誰かに搾取されているとか、弾圧されているとか、ついつい不平不満が生じる。

 昔、友人で金融投資で随分資産家になった人を目の当たりにして、「この野郎、株を転がしてるだけじゃないか。よくも不労所得で悠々自適な暮らしをしてるんだ」と思ったことがあった。一瞬、「おい、お前、それって完全にルサンチマンだぞ」と自分に言い聞かせた。

 額に汗して働くのが尊い。不労所得がズルイ。そういうことは決してない。金融投資で資産を作った人間でも、いろいろ勉強して、あれこれリスクを取っているのだ。それは立派だと思う。

 それよりも、自由競争を許してくれた資本主義制度には、ただひたすら感謝だ。それは資本主義がBestというわけではなく、資本主義よりBetterな社会制度がないからだ。

 いろんな不平不満はあるが、この社会に感謝している。