「江南スタイル」も「アイス・バケツ」も、群集心理で見る地球規模の愚民化

 やっぱり、死亡者が出た。アイス・バケツ。(英スコットランドで18歳の少年が溺死。英スカイニュースは少年が「アイス・バケツ・チャレンジ」に加わっていて事故死したと報じた)

 一世風靡の「江南スタイル」と同様の運命で、「アイス・バケツ」(氷かぶり)ブームもいずれ去ろう。

 「Herd behaviour」、群集心理・行動のこと。「Herd」とは、牛や羊等動物の大群と群衆、民衆を意味する。「江南スタイル」も「アイス・バケツ」も手法的レベルでは一緒。「アイス・バケツ」はもっと手口が巧妙だったのは、「チャリティー」という正義、大義名分を全面的に打ち出したことだ。誰もが反対しにくい前提をガチガチ固めるのが、ある意味では確信犯だ。

 そこで、フォローする人たちは基本的に3種類。タイプ1、誠の熱血者。タイプ2、「Herd behaviour」の群衆追随者でただの馬鹿。タイプ3、確信犯の冷血者(自己宣伝の好機に)

 馬乗りのダンスも、氷水かぶりも、同じように馬鹿げている。地球規模の愚民化が進んでいることを目の当たりにして、誠に悲しい。水を無駄にする前に慈善事業の真意と本質をまず考えろ、馬鹿ども。

 氷水ならまだしも、熱湯かぶりにならぬよう、祈るだけだ。