上海の天気は何故か急に暑くなりました。
私は、大の暑がりです。夏場、私が一番重宝しているのは、車の後部座席専用のエアコンです。
一昨日、車に乗って暑くなったので、今年初めての冷房を入れてみました。「あれ、後部座席のエアコンが効かないぞ」と、送風口から冷風が出ないことに気付き、すぐにメンテナンスするよう、運転手に指示しました。
今日も、蒸し暑い。車の冷房を入れても、やはり後部座席の送風が弱い。直っていないじゃないか!運転手に苦情を言うと、すぐに、事情を説明してくれました。
「メンテナンス工場に聞きましたが、後部座席の人が関節炎にならないように、最初から前部座席よりも、後部エアコンの冷風が弱くなっているそうで、直しようがありません」
はっ?こんなことってあり?関節炎まで心配してくれているの?後部座席の送風口は、ちゃんと風量の調節機能がついているし、手動でも羽根を動かせば冷風を上下、左右へ分散出来るようになっている。冷風当てっぱなしにして関節炎にかかるような馬鹿な奴は、世の中にいますか?
私が運転手に言います、「今すぐに新車販売のディーラーに電話して、聞いてみてください。この型番の新車を買いたいので、一つだけ教えてほしい。後部座席のエアコンと前部座席のエアコン、均等に冷風が出るかどうか、後部が弱くなっているのだろうか・・・答えを知りたい!」
「あっ、なら、きっと前後均等に冷風が出ると言うに違いない」、運転手が笑い出した。
「じゃ、メンテナンス工場と新車ディーラー、どっちか一人は、嘘を言っていることになるね、どっちだろう?」と、私が聞き返す。
「うーん・・・」、運転手が困った顔に。
「中国人は嘘つき!」と言ったら、中国人に怒られる。この場合、付け加えます、「最低一人の中国人は嘘をついている!」
じゃ、日本人は嘘つかないか?アメリカ人は嘘つかないか?一人の人間、生きている間、何回か嘘をつくものです。
問題は、「嘘の品質」です。
嘘をつくのなら、ちゃんと裏を取って、見破られないように、「立派な嘘」をついてほしい。「Made in China」は、「劣悪品の代名詞」というと反発されますが、「Made in China」の「嘘」まで品質が悪いとなると、悲しいものです。
「悪」には「悪」の世界がある。アホな嘘つきから、せいぜい立派な「知能犯」を目指すのが第一歩ではありませんか?