週1回の予定だったが、今月の時事時局解読『立花レビュー』の収録はもう5回目。ネタが多いのは、世の中が揺れている証拠だ。ニュースらしいニュースがないことは平和でよいことだが……。
今日は、シンガポールと香港の金融市場の異変から、米国の中国指導部個人に対する海外資産凍結計画、さらにイスラエルの中国取引の切り捨てまで、いずれもカネが絡む話ばかり。結局、政治と経済は不可分だ。
米中の争い。貿易戦争から始まり、経済問題であるから、話し合って経済的次元で解決していくべきだが、それがなかなかできなかった。気がつけば、イデオロギーの対立が甚だしく、そもそも話し合える立場にないことに気付く。これ以上一緒にやっていられないから、この際棲み分けしようという段階まで来ているわけだ。
中国との取引がなくなれば、日本経済が成り立たないとか、もう言っていられない。聞き方を変えてみよう。中国と棲み分けしたら、中国と諸外国のどっちが困る?それはどっちも困るだろう。では、どっちにとってより致命的か?この議論を次回の『立花レビュー』で取り上げたいと思う。