10月7日、20:00 タイ国際航空692便、バンコク発。
ビエンチャン行タイ国際航空便搭乗開始
ラオスは2年前から日本人がノービザで入国可能になった
21:15 ラオス首都ビエンチャン・ワッタイ国際空港着。国際空港といっても、本当に小さなエアポートだった。2年前から、日本人のラオス入国ビザが免除されたため、手続きが極めて簡単。入出国カードとパスポートを差し出せば、2週間の滞在許可をスタンプしてくれた。
宿泊先のセターパラス・ホテルと空港送迎クラシックカー
フランス植民地時代に建てられたセターパラス・ホテル館内
到着ロビーに出ると、ホテルの出迎えスタッフが笑顔で待ち構えていた。送迎車は、珍しくロンドン・タクシー式のクラシックカー。真っ暗闇の道を走ること10分、ホテルに到着。
今回泊まるホテルは、セターパラス(Settha Place Hotel)といって、フランス植民地時代に建てられた古い館。コロニアル風の白亜の外壁は、かつての栄華を偲ばせる。ドアを開けてロビーに一歩踏み入れると、そこはまさに映画「インドシナ」の世界。
旅の疲れが一気に襲来した。日本から持参したインスタント味噌汁を飲んで胃袋を落ち着かせて、早速就寝。
ホテル内で朝食
ビエンチャン市内のメインロード、平和なムードが漂う
翌日10月8日、7時起床。ホテルで朝食を取る。気が付けば、宿泊客がほとんど西洋人。あとで聞いたが、ラオス来訪の外国人は、タイ人がもっと多く、その次に多いのが、フランス人をはじめとするヨーロッパ人だそうだ。
9:00 事前に頼んだ旅行会社のガイドがすでにロビーで待機。早速市内観光に出る。彼は、大学英文科卒のエリート。流暢な英語で案内してくれる。
市内観光といえば、名所回り。
ワット・ホー・パケオ。1560年古都ルアンプラバーンからビエンチャンへ遷都が行われたとき、エメラルド仏を安置するために建てられた寺院だが、1730年、1828年のシャム(タイ)の入侵によって寺院は破壊され、肝心のエメラルド仏もタイ人に持ち去られたという。よく見ると、境内に並ぶ仏像のほとんど、ダイヤモンドが嵌められた目とへその部分、そして黄金の冠が切り取られている。それもすべてタイ人に略奪されたと、ガイドが怒りよりも呆れた表情で説明してくれた。
あとで調べると、タイでは、エメラルド仏は、ラオスがタイから奪い去ったものだと説明されていることが判った。
水掛け論だ。世には、仲の良い隣国は少ない。ラオスとタイ、中国と日本、英国とフランス・・・