熱帯人の日々

 日本の東北地方の親戚に電話したら、子供が出て、おばあちゃんが雪かきに出ていると。豪雪地帯でマイナス5度以下という状況である。赤道直下に住んでいると、逆に冬や雪が恋しくなったりする。

 連日の快晴で午前中から昼にかけて2時間ほど泳ぎ、昼過ぎから夜中まで仕事というパターンが定着している。職業柄リモートワークに向いていることもあって、コロナの2年間で仕事モードは完全に変わった。

 マレーシアに移住して今年が9年目になる。これまでは年に何回か日本出張へ行っていたが、コロナで途絶えた。北東アジアから隔絶された状態で、自分は「熱帯人」になった実感が湧く――。

 スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、ベルト、長ズボン、靴下、革靴…。こういった衣類とは無縁になった。来る日も来る日もTシャツ、短パンとサンダル。

 冬がないのも寂しい。早く日本へ行きたいな。

タグ: