「横道」にそれてもいい、面白い人生をやろうよ

 仕事に復帰して早々、日程が満杯になった。来週は、上海セミナー1回、北京セミナー2回。11月末までに著作の校正・仕上げ。12月は自社セミナーと、上海と北京で提携セミナーを4回ほど予定している。1月に、当社北京拠点の立上げの準備・・・年末までぶっ通しで突っ走る。

 ここまでくると、仕事の優先順位をどうしてもきちんとつけないとダメ。年内実施の新規案件は、すべて受注中止に踏み切った(大変、申し訳ありません)。コンサルティングとは、余裕を持たないと、決して良い仕事ができない。一瞬のひらめき、アイデア一つで、情況ががらりと変わる。しかし、人間は、余裕がないと、じっくりと思考することができなくなる。

27889_2たまに「横道」にそれ、こうなります(05年夏、英国の田舎にて)

 私は、何が何でも、一日一本の葉巻の時間だけは欠かせない。何だか、自分の嗜好に都合の良い言い訳を作っているみたいだが(笑)・・・今週金曜日は、上海シガー倶楽部の第4回目の定例会で、これだけは欠席できない。今回は、上海の某高級ステーキ店で、美味しいお肉をいただいた後、一服を愉しむという予定だ。その某高級ステーキ店は、シガー倶楽部会長のS氏の推薦で、ホームページを見ると、かなり、セレブというよりもバブリーな店だ。一人当たりの単価は、700元~1000元。こんな不況の時代、何だかものすごい後ろめたさを感じてしまいそうだが・・・

 昨日、NHKを見ると、「ザ・コーチ」という番組をやっていた。人生の教科書「横道にそれてもいいんだ」といって、かつては無名だった神戸の灘高校を、東大合格者数日本一に導いた元国語教師・橋本武氏(97歳の高齢)の話だった。教科書に載っていないものを勉強する。横道にそれてこそ、人間の学習機能を最大化するというユニークな教授法が絶大な効果を発揮したという。

 私にとっても、「横道」が常に大きな存在になっている。葉巻や美食、旅行などの遊びも、立派な「横道」だと思っている。ただ、日本の文化、いや、中国の文化も、アジアの文化も、なかなか「横道」を認めてくれない。子供に、教科書の勉強を押し付けても、頭がガチガチになるだけで、人生には良い成果が出ない。私自身も、幼年時代、かなり親から「横道」の存在を否定されていた。最終的に、反骨精神の強い私は、ついに親の意思に背いた行動を多く取ってきた反逆者になった。その辺の面白いエピソードは、また後日に書こう。

 横道にそれてこそ、違う角度や目線で原点を見つめることができるのだ。これは、私の哲学だ。