ロシアのウクライナ侵攻あって当然、米国議員の痛烈な自国批判

 西側メディアは一斉に沈黙。インドのメディア(3月3日付けインドTribune News)が報じた。米国の独立系上院議員であるバーニー・サンダース氏は、米国政府の対露政策の偽善性を痛烈に批判した――。

 大国の「勢力圏」があってしかるべき。自らの「勢力圏」をしっかり守りながらも、ロシアの「勢力圏」の主張を受け入れない米国は、「偽善的」である。

 過去200年間、いわゆるモンロー主義の下で、米国は自国の利益を脅かし得る国に対して軒並み介入してきた。これによって米国は少なくとも十数か国の政権を揺さぶり、転覆させた。1962年には、ソ連のミサイルがキューバに配置され、ケネディ政権は米国の国家安全保障に対する脅威とみなし、ソ連との核戦争寸前まで追い込まれた。

 たとえロシアがプーチンのような権威主義的指導者に支配されていなかったとしても、大国ロシアは米国と同様に、近隣諸国の安全保障政策に関心を持って「勢力圏」を守ろうとするだろう。例えば、メキシコが米国の敵対国と軍事同盟を結ぶことになれば、米国は黙っていられるだろうか?

 ――自分がやっていることを、他人がやってはいけない。米国の二重基準に対する痛烈な批判であった。サンダース氏の指摘や質問に、当然米国の政治家は誰もがまともに答えられない。それがロシアのウクライナ侵攻の「正当性」を裏付けるものでもある。言い換えれば、ウクライナ戦争の責任は米国にあるということだ。

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