制裁?勝手にやってろ、ロシア困らないワケ

 米欧は、ロシアとの取引を禁止し、ロシアをSWIFTから追い出した。

 それで、ルーブルからドルやユーロに交換できなくなり、ドルやユーロからルーブルへも交換できなくなった。つまり、ロシアにとってドルやユーロが紙くずになり、また米欧にとってルーブルも紙くずになった。

 しかし、欧州は天然ガス、エネルギーだけはロシアから買わないと国が潰れてしまう。買いましょうと、買い物はお金を払って商品を受け取るわけだが、欧州がユーロで払っても、ロシアにとってただの紙くずでしかない。だからロシアは「おい、ルーブルで払え」というのは当たり前だ。

 ところが、欧州は「天然ガスの売買契約書に、ユーロ払いになっている。お前が急にルーブルを言い出したのは契約違反だ」と怒る。ちょっと待ってよ、ユーロを使えなくしたのは欧州ではないか。お前らはタダでガスをもらうつもりか。世の中、そんな馬鹿なこと、ほかにあるのか。欧米はやくざよりもひどくない?

 ロシアはいう。「いやだったら、ガスは売らねぇ。勝手にしろ」。欧州は焦る。「じゃ、ガス代のルーブル分だけは交換できるようにしよう」。おいおい、制裁を決めたのも、制裁を破ったのもお前自分じゃないか。

 中国が入ってくる。「プーチンさん、大丈夫だよ。ガスを人民元決済で売ってくれれば、買いましょう。その分安くしてよ」。ロシア、「そいつは有難い。人民元でいいよ。安くしとくから。必要な品をお宅から人民元で買うよ。よろしく」。インドも入ってくる。「うちもうちも、ルピーでお願い」

 アメリカは気づいて怒る、「おい、お前ら、国際取引は基軸通貨のドルを使えよ」。ロシア、中国、インド、「放っとけ、バイデンのボケジジー」……。

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