花盛り、明日世界が滅びるとしたら…

 日本は桜の季節を迎えたが、我が家の庭も花盛り。そもそも南国に「季節」という概念はない。年中いろんな花が咲き乱れている。コロナやら戦争やら、不穏な世の中ではあるが、花々を眺めて心が癒される。

 「明日、世界が滅びるとしても、今日、君はリンゴの木を植える」。開高健が残してくれた一句。明日はどうなるのか、明日はやってくるのか、誰もがわからない。

 われわれは仕事をして、明日のためにお金を稼ぎ、貯める。もし、明日、世界が滅びると分かったら、リンゴの木を植えるかどうかは人それぞれだが、たぶんお金稼ぎだけはみんなやめるだろう。

 「明日のために」という発想は、その前提によって、まったく異なる結論が導き出される。リンゴの木を植えるのは、結実の不確定性よりも、「植える」ことに意味がある。

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