スレンバンという街に移住する

 クアラルンプール南60kmにある地方都市スレンバンに来年移住することになった。自宅購入の売買合意書にサインし、リンギット現金不足分の銀行ローンも降りた。しばらく売買関係の法務は現地弁護士に任せて海外出張にでも行ってこよう。

スレンバンの街並み

 私がこれから移住するスレンバンは、実は偶然の機会に通りかかったところで一目惚れした街である。観光名所はなく、観光客が来ない街であって、森が広がって高層ビルや高層マンションは皆無だ。ヌグリ・スンビラン州は、日本語に訳すと「九つの州」で「九州」、中国語では「森美蘭州」。スレンバンは「芙蓉」という。なんと美しい名前だ。

 移住先候補に残った3つの最終候補は、イポー、ジョホールバルとスレンバン。
 
 イポーは住環境は申し分ないが、クアラルンプール国際空港までは250km。片道3時間近く、海外出張もあって現実的ではない。ジョホールバルはシンガポールのチャンギ国際空港を使うが、片道2度の国境越えがあって当分感染症規制もあって、使いづらい。あと、シンガポール人の裏庭で週末の渋滞、物価、治安(外国人労働者が多い)も問題。

 消去法的に残ったのはスレンバン。クアラルンプール国際空港までは40km、今よりもアクセスが良くなる。スレンバンは、在住日本人はおそらく一桁かもしれない。一軒だけ日本人経営の日本料理店がある。今度食べに行ってみたい。