ベトナム(2)~フエ料理

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 美味しいものを食べるのも出張の楽しみの一つ。今回挑戦するのは、ベトナム中部のフエ料理。場所は、ホーチミン市内のフエ料理専門店「Phu Xuan (フースアン)」。

44864_1フエ料理店「Phu Xuan (フースアン)」にて

 サイゴン一帯の南部料理は全体に甘辛く濃い味付けで、ハーブ、ココナッツのジュース、ココナッツミルクなどの食材を多用している。それに対し、中部料理は唐辛子を利かせた辛い料理が多い。なお、フエにはかつて阮(グエン)王朝が置かれていたこともあるため、フエ料理には宮廷料理の影響を受けた、洗練された料理が多い。まさに、ベトナムの京料理といっても過言ではない。

 バン・ベオ・ティエン・ム。モチモチの米粉生地、香ばしい干し海老、唐辛子の効いたヌックマム・タレ、という最高のハーモニー。

44864_2バン・ベオ・ティエン・ム

 バン・ウォット・トム・チャイ。ベトナム式の「腸粉(チョンフン)」といったら分かりやすい。広東料理のそれよりもっと繊細。中身は干し海老。

44864b_2バン・ウォット・トム・チャイ

 チャオ・トム・ハ・チュン。海老のすり身をサトウキビに巻きつけて炭火焼。サトウキビの甘みが海老に染み込み、香ばしく焼きあがったものを青バナナ、スターフルーツ、胡瓜と香草と一緒にライスペーパーで巻いていただく。まるで北京ダックのような食べ方だ。

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44864b_3チャオ・トム・ハ・チュン

 ロン・サ。豚の胃袋、豚肉、蓮の実、葱入りのスープ。まったく、臭みがなくコリコリした歯ごたえですっきりしたスープだ。

44864_4ロン・サ

 ソイ・ボン・ティット・ヌーン。肉の種類は選択可。今回は鶏肉、照り焼き風の鶏肉を揚げ餅に乗せて食べる。

 コム・セン。蓮の実、海老、ハム、鶏肉のチャーハンを蓮の葉っぱに包んで蒸した料理。油っぽくないので最後に腹いっぱいでも食べられてしまう。

44864b_4コム・セン

 チェ・ハット・セン・ロン・ニャン。蓮の実と竜眼(ロンガン)のぜんざい。甘さ控えめ。

 ご馳走様でした。

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