<雑論>プーチンたちは負けない / ホタテ業者の「悪」 / 「見える手」 / 騙される馬鹿

● プーチンたちは負けない

 プーチンがウクライナを失ったら、習近平が台湾を失ったら、政権崩壊だけでなく命すら危ない。しかし、バイデンやゼレンスキーや蔡英文らはどうなのか。蓄財を巻き上げて悠々自適な富豪生活を送ればいい。勝敗はそこで分かれている。民主主義が独裁専制に勝てない理由はお分かりだろう。

● ホタテ業者の「悪」

 こんな不満が噴出している――。「北海道のホタテ業者は、今まで欲に駆られて、安い国内市場を捨てて、高い中国輸出にしがみついた。今更文句を言っても買うもんか」

 資本主義の市場経済では、高く買ってくれる相手に売るのが当たり前。北海道業者は何も安く国内に売る義務はない。なぜ、善悪の倫理観で判断するのか。日本人消費者が中国人より高く買えば、業者はもちろん国内に売ってくれる。市場原理をないがしろにする日本人の陰湿なルサンチマン根性だ。

 中国が狙っているところだ。日本国内の分断。早速も応援ムードが減退すれば、税金原資の補償金も政府が出せなくなる。

● 「見える手」

 日本の企業も政治も、基本的に既得権益を死守する姿勢がデフォルト設定になっている。社益とか国益とか高次の利益増大がいくら明らかであっても、私益次元の分配ルールの変化だけは絶対に許さない。変化しないものは、進化する他者に追い越される。それも許さないと。

 日本だけではない。G7という先進国グループはまさに、既得権益の典型である。中国の追い上げに地位を脅かされている。ならば、さらに自己改革・自己強化するのがすじであり、健全な競争メカニズムだが、それが内部の既得権益の配分に影響が出るので直ちに拒否し、競争相手である中国をとにかく引きずり下ろすのみ。その手法の数々は、すでに無恥の域を超えている。

 アメリカいわく戦後の国際秩序とは、つまり米国最優先で、追随国に残飯を配る仕組みだ。アメリカと並ぶパワーの存在はつまり秩序の破壊者であり、許されない。ここまでくると、資本主義の市場原理をないがしろにし、競争を制限する国家行為が次から次へと出てくる。

 経済制裁のほかに、最近政府が商売を手助けもする。たとえば、北海道のホタテ、中国に売れなくなったら、今度日米の政府がそろって世界で販路を開拓してくれる。「正義のためにホタテを買え、ホタテを食え」とイデオロギーを押し付ける。市場という「見えざる手」を政府の「見える手」で押さえ、資本主義の市場原理に対するレイプである。

● 騙される馬鹿

 詐欺師が狙っているのは、頭の悪い奴だ。海外では誰もが騙されたら恥ずかしくて大声で言えない。日本人だけ、騙された馬鹿が躍起して、懸命に詐欺師の悪を罵倒する。詐欺師が悪であっても、騙される人は決してその対極に立つ善にはならない。それだけ簡単なことも分からない馬鹿だから、騙されるのだ。

 世の中、騙される馬鹿がウヨウヨしているから、詐欺業はいつまでも興隆である。騙される人の共通点――。

 1. 損したくない、得したい。
 2. 情弱
 3. 思考力がない(日本語のできる外国人をすぐ信じる)。
 4. 詐欺師を批判してガス抜きしても自分の馬鹿ぶりを認識できない。
 5. 生涯を通して自分が自分を騙す(自己欺瞞・自己詐欺の主犯)。

タグ: