立花塾一期生卒業を迎えて、経営者の心づくりを最重要視に

 6月24日(金)、立花塾の一期生が「卒業」を迎え、打ち上げの夕食会が上海市内であった。蘇州Y社に続き、第二陣の一期生(上海T社)卒業だった。花束贈呈まで用意されていて、感動だった。

 過去のブログ、「2009年12月06日 日系企業の将来はこれで決まる、中国人中堅幹部候補育成」で、発表した中国人管理職育成スクール(通称「立花塾」)は、確実に実現しつつある。嬉しい限りだ。

 立花塾では、経営の知識を教えるが、それよりも価値観・仕事観・幸福観の形成、論理的に物事を考える思考回路の形成といった心づくり、基礎体力づくりに重点を置くようにしている。

 最近、立花塾の引き受け選考基準を設けた。先日、某日系企業E社の依頼打診を丁重にお断りした。E社の中間管理職の多くは、経営者としての心の準備がまったくできていないからだ。

 「賃金」というものを、「収入」と見ているのか、「支出」(コスト)と見ているのか。ここが分かれ目だ。管理職は確かに、「労働者」と「経営者」の二重の身分をもっている。ただし、管理職、経営者として現場に臨むときの姿勢はとにかく重要だ。「On Stage」と「Off Stage」のモード切り替えができるのか、会社の立場に立って、私心・私利・私欲を捨てきることができるのか、これで経営者の器が決まる。これは、何も中国人だけではない。日本人駐在員・管理職の中でも、基本の出来ていない人間が大勢いる。総経理の人選が間違っているぞと、日本本社に一喝したい気持ちだ。いや、本社にも、同じく、基本の出来ていない、だらしない名ばかりの経営者、管理職がうようよしているのかもしれない。

 立花塾からは、一日も早く中国人総経理が生まれ、経営者らしい経営者が育つことを切望し、私は粉骨砕身のつもりで全力を尽くす。

 7月からは、さっそく、立花塾の二期生、天津S社の管理職数十名を受け入れる。

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