顧客を選ぶ時代に・・・中国一高額のコンサルタントへ

 本日のセミナーで発表したとおり、当社は顧客を選ぶ時代に入った。

 いま、中国で人事制度の改革を行うには、経営者の抜本的な思考回路の変更が必要だ。現状、残念なことに、多くの日系企業は依然として旧思考や既得利益の守りから脱出せずにいる。このような状態では改革ができないし、しても失敗する。このため、当社はコンサルを引き受けることができない。

 昨日の中国語セミナーでは、ある中国人幹部がこう言い放つ。「私たちの上司、中国に派遣してきた日本人管理職の9割は自分の地位、利益しか考えていない。変化よりも守り。自分の地位、在任期間中の無事を求めるだけ。だから、変化などは起こせるはずがない」

 1割の企業を選ぶには、コストがかかる。企業の収益性が低下するに決まっている。それでも、やりたい。理念を共有できる日系企業だけの成功事例を少なくてもいいから作っていくのが私の経営理念である。

 逆に理念を共有できない企業は、早い段階で顧客範疇から排除する。収益性が低下してもかまわない。同志だけと一緒に頑張っていくことにこだわる。歴史は必ず証明してくれる。私たちがやっていることは間違っていない。数で勝負できないが、少ない同志の勝利で小さな歴史を書いていく。
 
 今年後半から来年への当社の経営方針としては、顧客選別というキーワードである。私たちと一緒にやっていく顧客企業で成功事例を確実に増やしていく。ダメな顧客は容赦なく切り捨ててゆく。これが経営理念と方針だ。合わない客は、客として相手にしない。来なくていい。態度がデタイといわれてもいい。そうなんだ。態度はデカイのだ。いいじゃないか。客が業者を選ぶ、業者が客を選ぶ。他社との違いはどこかと当社の従業員が聞かれたら、こう答えなさいと。単純明快だ。

 商品・サービスの価格は引き続き引き上げていく。セミナーや研修で半日ものは非顧客宛には2000元から3000元へと中国一の高額にするつもりだ。面白いことに、一度契約を切った企業でもちゃんとセミナーに戻ってくることだ。

 私たちがやっていることは、間違っていないと確信している。