<雑論>法律を崇拝するな! / 中国の大学はAI人材育成で圧倒的優位、日本は「ゼロ」 / 日本企業の「改革不全」と異端児の戦い / 輪番集団独裁

● 法律を崇拝するな!

 事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。――ニーチェ
 
 私の法学博士論文答弁の前に、恩師から聞かれた。「君もいよいよDoctorになる人間だから、聞くけど、法律って何だ?そして法学は?」。私は答える。「法律は政治のツール、法学は法律の解釈、ツールの使い方を研究する学問」

 教授が嬉しそうに頷いた。法律ってそんな高尚なものではない。崇拝するな!法学博士も弁護士もまた然り。「先生」と呼ばれるに値するものではない。私を含めてだ。

● 中国の大学はAI人材育成で圧倒的優位、日本は「ゼロ」

 世界のAI人材を養成しているのは、中国の大学だ。最新の調査によると、「AIトップ100大学」のうち、中国の大学が49校を占める一方で、日本の大学は1校も入っていない。日本の最高位は東京大学の128位という惨状である。このデータを掲載しているのは、U.S.Newsの大学ランキングだ。

 それでもなお、「中国が日本の技術を盗んでいる」と主張する日本人がいるのだろうか。

 AIを中心とする基礎研究の分野では、中国はすでにアメリカを凌駕しつつある。それにもかかわらず、日本ではAIを語れる経営者がほとんどいない。むしろ、AIは雇用を奪う脅威として忌避されているのが実情だ。

 私はこれまで、多くの日系企業に対して「半分の従業員で十分に業務が回り、もっと効率化できる」と直言してきた。浮いた人件費を企業と残った従業員で分配すれば、全体の生産性向上につながるはずだ。しかし、日本企業の多くはこれを実行しない。「理屈」を100個並べてできない理由を探すのが関の山だ。私が「せめて一部署、一グループでテスト検証をしてみませんか」と提案しても、ほとんどが「時期尚早」と言って拒否する。

 結果として、日本が中国に追い越されるのではない。日本人自身が自らの足を縛り付けているに過ぎない。それが、現実なのだ。

● 日本企業の「改革不全」と異端児の戦い

 今の日本企業の大半は、改革どころか、改善すら進めようとしない。正確には、「やりたくない」のではなく、「やれない」のだ。有志がいないわけではない。しかし、彼らが改善や改革の姿勢を見せるだけで、異端児として周囲から叩かれる。既得権益によって固められた秩序という「和」を毀損することは、許されないからである。

 その結果、多くの有志は萎縮し、沈黙する。だが、ごく少数ながら、信念を曲げずに立ち向かう異端児たちがいる。私は、そうした異端児たちが潰されることなく、改善・改革を推し進められるようにサポートし、伴走することを自らのミッションとしている。

 この道が決して儲かるものではないことは承知している。それどころか、既得権益を脅かすことで敵を作ることも多々ある。しかし、それでも孤独ではない。改革に挑む有志同士、異端児同士が共に過ごす時間は、表面的な友人関係とは異なる、本質的に深い絆を生む。

 日本企業が変わらないのではなく、変われない現実。その中で、異端児たちの戦いは続いている。

● 輪番集団独裁

 最近、保守の中でも反自民の人が増えてきている。ただ代替政党を探したくても、これならOKというのが見つからない。なぜだろうか?それは政党の問題でなく、システムの問題である。つまりどの政党が政権を担当しても何も変わらないことだ。

 西側民主主義というシステムは、「輪番集団独裁」であるから、「投票」は「輪番」につながり、いかにも大衆に選択肢を与えているかのように見せかけているだけだ。一票で政治は変わらない。一千万票、一億票でも変わらない。

 世界を変えられるのは、1~2%の人に限られている。民主主義の多数性は間違っていない。ただその単位は「人数」ではなく「通貨」である。

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