上海懐かしB級グルメツアーを始めた。9月に上海を離れるので、その前に上海観光(東方明珠は一度登ってみたい)や上海らしいグルメを楽しんでおこうと企画したものだ。9月以降でも、月の半分ほど上海に戻ってくるが、ホテル住まいになってしまい、ゆっくり遊べないので、今のうちにと。
第一弾は、老舗点心店の王家沙(ワンジャーサー)(南京西路805号・総本店)。地元の小吃店として上海っ子なら誰でも知っている国営老字号だが、今は民営化したかどうか知らない。国営といえば、あの無愛想なサービスが名物だが、行ってみると名物は健在。いやいやサービスは相変わらず悪いこと。それはどうでもいい。そもそもサービスなど期待していないし、いやむしろその無愛想さが懐かしくて良い。
粢飯(ツーファン)は、私の大好物だ。揚げもち米おにぎりといったところだろうか。あの素朴な食感は一度食べたら病みつきになる。あとは、上海点心と言ったら、油面筋百葉(グルテンと生湯葉)は欠かせない。いずれも日本人にあまり知られていないマイナーメニューだが・・・
料金はやはり安い。逆立ちしても1人せいぜい30元ほどでお腹がいっぱいになる。メニューで一番高い料理を注文してみた――蟹粉卵白炒め、78元。蟹粉とは上海ガニの蟹みそと肉、これは贅沢。日本だったらこの一品だけで軽く数千円か1万円に行くに違いない。