北朝鮮の歌姫、ついにヤンゴンの街にも出現

108246_1Koryo Restaurant@ヤンゴン

 ヤンゴン出張最終日の夜、市内の北朝鮮政府系運営の「Koryo Restaurant」で朝鮮料理を堪能し、歌舞ショーを鑑賞する。

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 上海や北京には数軒の北朝鮮系レストランがあって、何回か足を運んだことがあるが、ヤンゴンにもあるとは少々驚いた。

108246b_2北朝鮮の焼酎

 「焼酎は1万チャットと2万チャットの2種類あるけど、どう違うの?」
 「安いのは南(韓国)の焼酎、高いのは北朝鮮の焼酎。北のほうが品質全然いいわよ」
 「キムチとか刺身、どこの食材を使ってるの?」
 「これ、全部、北朝鮮から直輸入しているのよ、どれも最高の食材ですわ」
 「プルコギも一皿ちょうだい」
 「あの~、すいません。肉だけはミャンマー産ですが、それでもいいんですか、それよりも北朝鮮産のマツタケの炒め物がお勧めです・・・」

108246_3108246b_3歌舞ショーと食事サービス風景

 半端ではない愛国心。というよりも、北朝鮮の外貨稼ぎだろう。食材は素朴で某国のような「食の安全」の問題はまずなさそうだ。いや、それがうまい。特にサバの丸一匹焼き。あのプリプリとした食感は天下一品。かなり満足度が高い。

 ついに、のんべえであることがばれると、4万チャットもする朝鮮人参焼酎を勧めてくる。それを断って、安い韓国産の焼酎をちょうだいというと、ニコニコして、「すみません、それが売り切れです」と。参った。

108246_4ショーの最後は客と一緒に踊る

 歌舞ショーは、個人的に少々期待外れ。いかにも北朝鮮らしい、金氏一族を称える曲目を期待していたが、あまりそれがなかった。その代りに中国語曲を中心としたレパートリーははっきり言ってつまらなかった。何よりも、タイタニック主題歌の「My heart will go on」を北朝鮮風に熱唱したところ、西洋人客の大笑いを誘った。

 ショーは上海や北京同様、北朝鮮人のウェトレスたちが歌姫やダンサーに変身しての出演である。全体的に食事代は安くないが、話題性なら一見の価値があるかもしれない。