マレーシア航空は安全か危険か、私のリスク・マネジメント観

 4月の北京出張、私は予定通りマレーシア航空のクアラルンプール発便に搭乗する。

 「しばらく、控えたほうがいいじゃないか」。周りから善意の助言が多数寄せられる中の判断だ。一部、マレーシアは危険な国だ、旅行や移住も控えたほうがいいじゃないかという声も上がっている。 

 恒例のことで、事件や事故の直後、気持ち的な流れとしてよく理解できる。一見リスク管理であるかのように見えても、考えれば誰もが自然にそう考え、言うのであろう。もはや、ある意味で事後のリスク論は果たしてリスク管理の第一義といえるのだろうか。

 航空会社の安全性を調査する専門機関であるJACDEC(Jet Airliner Crash Data Evaluation Centre)が発表した2013年の世界の航空会社の安全度ランキングによると、マレーシア航空の安全度が第34位(日本航空46位、全日空12位)。まあ、悪くない部類といえるのだろう。が、それでも事件が発生した。

 3月8日、私は出張先の変更(北京→上海)で、たまたまマレーシア航空370便の北京便ではなく、その1時間後発の上海行き386便に乗った。370便の乗客の搭乗シーンまで目撃した私は事件後、しばらくショックで立ち直れなかった。

 リスク管理というのは、基本的に、リスクそのものの回避と、リスクの被害の最小化という二つの要素が含まれている。偶発的な事件・事故はある意味で後者中心に考えたほうが現実的であろう。

 また、別の角度で考えると、マレーシア航空が今一番安全な航空会社ではないかとも考えられる。事件を受けての補強措置が講じられていることであろうし、また確率的にもいまが安全度の高い時期ではないだろうか。

 現代社会では、完全なリスク回避はありえない。リスク回避よりもリスクの取り方を考えるべきであろう。

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