20億人のイスラム市場。ポスト中国といえば、これしかない。本日、幕張メッセで「ジャパン・ハラール・エキスポ」を視察。日本初にしては盛況だった。
展示場は人、人、人でごった返し。日本では間違いなく、ハラールが一大ブームになりつつある。ただし、このブームはまだまだ、大変受動的なブームである。
講演会を聞いても、ハラール認証関連の内容がほとんどだった。インバウンドでムスリム観光客も(「も」に注目)受け入れたいので、ハラール認証を取得しなければならないという「受動型」企業が多かったようだ。ハラール認証は、「会社設立」のようなもので、会社を設立すれば商売がうまく行くとは限らない。逆に会社がなくても売れる商品は売れていく。ポイントは、「会社」ではなく、「客」である。
日本企業の「内向き」の傾向はもはやDNAとして焼き付けられているように思える。イスラムとは何か、ムスリムは何を感じているのか、日本をどのように見て、日本に何を期待しているのか、その辺を知りたいというパッション、正直あまり感じられなかった。
夜のレセプションパーティーも大盛況(これもハラール・フード、ノンアルコール)
来年2度目のジャパン・ハラール・エキスポは、認証入門のようなムードから脱却し、質的な躍進が見られるよう期待したい。