顧客・同志・親友、生涯かけがえのない宝

 上海出張中に何件か大型案件の受注が決まった。私が提案している「3階建™」人事制度は今後経営上の唯一の出口、問題解決策であることを認識し、社内改革を決意された経営者がここのところどんどん増えてきている。

 さらに数年前顧問契約を解除された某社は日本人責任者の交替で、新任責任者が弊社契約の復活を申し出られた。前任者は私の人事制度や経営理念に賛同せず、当社のコンサル顧問契約を切った。そういうケースは以前何件かあった。商売や売上目当てなら適宜合わせればよかったが、無節操な迎合はプロフェッショナルのあるべき姿勢ではないので、解約には違和感をまったく持たない。

 私の意見や提案に問題があれば、それを論理的に検証したうえで、喜んで謝罪して改める。ただ議論が必要だ。十分な論拠を示されず、単なるご都合主義や自己選好的な主張には、申し訳ないが、受け入れられない。私は単なる一責任者にではなく、一企業に責任を負うのである。

 コンサルタントとして、クライアントとの理念共有はいかに大切か、幾度も思い知らされた。そのなか、仕事を通じて心の通じ合う同志や親友になることも少なくない。私にとって、生涯かけがえのない宝である。

コメント: 顧客・同志・親友、生涯かけがえのない宝

  1. 了解しました。

    では、顧客を省きます。

    理念共有が同志、親友の前提であるとしたら、理念が共有できなくなったら、同志でもなく、親友でもなくなるということでしょうか。

    そうすると、「生涯かけがえのない宝」が指すものは、対象となる人を指すのではなく、「同志、親友と過ごした時間や状態」を指すことになるのでしょうか。理念を共有できなくなったら、同志でもなく、親友でもなくなるとしたら、生涯ではなくなりますが・・・。

  2. 質問です。

    理念共有が、良き顧客、同志、親友の前提であるとしたら、理念が共有できなくなったら、良き顧客でもなく、同志でもなく、親友でもなくなるということですね。

    そうすると、「生涯かけがえのない宝」が指すものは、対象となる人を指すのではなく、「良き顧客、同志、親友と過ごした時間や状態」を指すことになるのでしょうか。

    1. 白石さん、本文をよく読んでくださいね。そもそも、「良き顧客」という概念は出ていません。私の顧客はすべて法人、組織です。その組織の中にいる特定の経営者との友人関係の形成を述べています。例を挙げたように、理念の違う経営者の判断で解約された法人で、異なる経営者によって契約復活する。それは同じ法人で、同じ顧客なのです。文中には、「単なる一責任者にではなく、一企業に責任を負う」という文言があって、まさにその相互関係を述べています。

Comments are closed.