ナジブ首相7憶ドルの献金か、マレーシアが揺れている

 マレーシアが揺れている――。ナジブ首相の26億リンギット(7億ドル)巨額受領疑惑、現地メディアが連日大々的に報じている。

 本人は支持者からの献金と言っているが、ではなぜ所属党の口座ではなく、個人口座に入金されたのか。党への献金なら党はそれを知らされているのか。個人への献金なら公務員であるナジブ氏がそれを受け取っていいかどうか、税務申告はどうなっているのか・・・。

 数多くの疑点が解明されていないなか、ナジブ首相は献金者の身分を公開しようとしない。与党側の弁護士は、「コーランの教義に照らして、献金者身分の公開は慈善の誇りを失わせる恐れがある」と抗弁している。それはちょっとおかしいじゃないかな。7億ドル、860億円の巨額の金、献金だという一言では片付けられないだろう。

 昨年の連続航空機事故に続き、今年は石油・株・リンギットがそろって下落、それにこのような政治事件。マレーシアは厄年か。