上司の部下への責任転嫁、上司の上司はどうかとの妄想展開

 昨日の投稿「『担当者のミスだった』、上司や責任者のあるべき姿とは?」は、当社予定取引先某X社(当社が顧客の立場)がそのバックグラウンドになっている。

 X社担当者Aさんから当社に、「社内で確認したところ、X社社内のYルールに基づいてZ結論です」というメールがやってくる。私は、「Z結論には異議ありませんが、Yルールについて説明してください」と返信すると、一週間ほど連絡なし。

 一週間後、X社の部門責任者Bさんが私にメール、 「私はAの上司です。当社X社社内には、Yルールが存在しません。担当者Aの誤認と対応不適であって、Z結論を撤回します」
 
 ここで、ひとつの疑問が生じる――。果たして、担当者レベルのAさんが自分の独断で誤認してのミスだったのか。Aさんの「社内で確認したところ・・・」という明言は、明らかに社内、つまり上司の許可を得た上での返事だった。なぜ一転してAさん本人の「誤認」「対応不適」になったのか。

 さらに、YルールもZ結論もその度合いをみて、実務レベル担当者のAさんの権限をはるかに超えるものであった。いや、もしかすると、Aさんの上司Bさんの権限をも越えているのかもしれない。

 私からBさんに上記の質問をぶつける。Bさんからの最終回答は、「私が社内にYルールが存在しないことを知らなかった。別のルールを誤って解釈し、Z結論を部下に指示しました」

 Bさんは社内方針の把握を怠っただけでなく、部下に責任をなすりつけ、管理職失格だ。というのは一見納得する結論ではあるが、ただ、事実の真相は果たしてそうなのか。Z結論の本質的重大性を考え、これはもしかすると、Bさんの上司Cさん、あるいはさらにCさんの上司Dさんの判断だったかもしれない。

 ――正直、私はいくらなんでも、Bさんはこんな馬鹿なことをするはずがないと見ている。一部始終にもだいぶロジックの破たんが出ているところから、根拠はないが、私は妄想を展開してみた。

 自分だけの妄想かと思いきや、読者からは、「もしかしたら、それはその上司の責任ではなく、上司の上司の責任かもしれない」とのコメントを寄せられ、いやいや、妄想も合点するものだ。