表情豊かなアルファベット、ベトナム語学習は難関多し

 金曜日、終日社内でベトナム語の勉強。中国留学中のベトナム人留学生からの個人レッスン。

 難しい!ベトナム語。文法は中国語に似ていて理解しやすい。難しいのは発音。英語や中国語の場合、若干発音が悪くても大体通じるが、ベトナム語は違う。いくら文法ができて、いくら単語を覚えても、発音がずれると通じないのだ。

 ベトナム出張中に「フォー」が食べたいと、「フォー」「フォー」と何回繰り返してもそれがまったく通じない。「フォー」は「フォー」の発音ではないからだ。「フォー」は「phở」という表記だが、その耳や髪の毛が生えている「ở」は「o」(オー)の発音ではない。「ơ」は、下あごを前に突き出して発音し、日本語にはない発音で表記不能だ。

 ベトナム語は一応アルファベット表記だが、ただのアルファベットでなく、耳や髪の毛、手などが生えているように見える豊富な声調記号がくっ付き、さらにその記号の組み合わせが大量にあってもちろん発音もそれぞれ違う。唇の形状や歯と舌の位置関係、一つ一つ気にしながら発音の練習を繰り返す。

 どんな仕事よりも、辛い一日だった。夜の社内食事会はベトナム人留学生を囲んで、虹橋のベトナム料理店「安宮」でわいわい盛り上がった。