ドル箱上海便減便、マレーシア航空の真意は?

 9月12日(土)。いつものように、マレーシア航空の午前発便で上海からクアラルンプールへ移動。

 ちょっと変だなと思ったのは、運行機材がいつものB777大型機ではなく、B737の小型機でしかもかなり古い機材になっていることだ。近距離専用の小型機は設備グレードも落ちる。ビジネスクラスのシートはわずかなリクライニングしかなく、フットレストもない。

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 あとから調べて分かったことだが、マレーシア航空は今月からクアラルンプール・上海便を従来の1日2便から1便に減便した。私が愛用していた午前便がなくなり、すでに予約が入っていた客を運ぶため小型の代替機材が使われたのだった。

 リストラ中のマレーシア航空として、減便は経営合理化の一環だったのだろう。ただ減便対象路線の選択肢になぜ、ドル箱とも思われる上海便が選ばれたのだろうか。そういえば、確かにここのところ、エコノミークラスからビジネスへのアップグレード申請もわずかな追加料金であっさりと認められたり、いつも満席だった上海便は若干搭乗率が落ちているようにも思える。これは中国経済の低迷にも関連しているかどうかは不明だ。

 いずれにしても午前便がなくなると、クアラルンプール帰還は夜遅くになってしまうが、その分上海出発に少し余裕が出そうだ。