【判例】中国カルフール幹部収賄事件の背景と手口
S. Tachibana
<前回> 【判例】 仏カルフール系の北京家楽福商業有限公司の幹部従業員ら8人が、2006年6月から07年7月にかけて仕入先の精肉業者から総額30万元余りを受け取っていた商業賄賂事件で、同市朝陽区法院…
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「商業賄賂」の適用要件、リベート収受などで犯罪になるのか?
S. Tachibana
● 「非国家工作人員受賄罪」(非公務員収賄罪)とは何か? 中国では、企業従業員がリベート等を収受したとき、公務員同様刑事責任を問うことができる。『中華人民共和国刑法』第163条――。 「会社、企業…
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【事例】外注委託業務の作業中に突然死、委託者に責任はあるか?
S. Tachibana
2011年5月19日、立山貿易(上海)有限公司(以下「立山」)はGさんと「商品棚設置に関する契約書」を締結した。 これにより、①立山は書面で要請し、Gさんの確認を受けた上で設置の指示指図を行うこと…
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【判例】始業前朝礼や業務間休憩、労働時間に算入されるのか?
S. Tachibana
2007年から2011年12月21日まで、富士通将軍中央空調(無錫)有限公司(以下「富士通」)では、従業員に毎日付与される業務間休憩は労働時間に算入せず、それに対する賃金は支給しないとする規定があっ…
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【判例】会社の解散決定による労働契約終了、起点の認定基準とは?
S. Tachibana
2008年4月にJTB(上海)国際旅行社有限公司(以下「JTB」)に入社してツアーガイドを務めていたZさんは、会社から指示されるスケジュールに従って出勤し、予定がないときは自宅待機していた。最後の労…
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【判例】労使合意の昇給案、双方解釈の相違による紛争
S. Tachibana
2009年7月に(中国)富士通将軍中央空調(無錫)有限公司(以下「富士通」)に入社したXさんは2014年6月、会社から提示された「昇給明細書」に署名し、受領した。これには、2014年4月以降、「現場…
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【判例】全日空販売員航空券代金着服事件、被害者はなぜ敗北するか?
S. Tachibana
【判例】 航空便を変更する際、一定の運賃差額を支払う場合がある。その収入に目を付けた(中国)全日空(ANA)の航空券販売員林は、多額の売上金を着服した。事件が発覚されると、会社は公安に通報しなかった…
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【判例】複数共謀による会社物品窃盗、責任をどう追及するか?
S. Tachibana
2015年1月10日、(中国)コニカミノルタ商用科技(無錫)有限公司(以下「コニカミノルタ」)は計36万9000元相当の在庫物品が窃取されたと通報した。 捜査の結果、公安当局は同日午後に同社で勤務…
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【判例】3回目固定期間労働契約の有効性・授乳期間解雇の合法性・無断欠勤判断基準・裁判解釈の多義性
S. Tachibana
Hさんは2005年3月、上海の人材派遣会社D社からソニー(中国)有限公司上海分公司(以下「ソニー」)に派遣され、勤務していた。2008年以降、Hさんは固定期間の「労働契約」および「派遣協議」を3回締…
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