合掌はなぜ生まれ、悲しみはどこから来るのか――荼毘の日の夜に考えたこと
S. Tachibana
<前回> 荼毘の日。無言の帰宅。その夜、灯りを落とした部屋で、私は静かに手を合わせていた。宗教者ではない。教義も持たない。それでも、合掌し、祈り、そして深く悲しんでいた。自分でも理由は説明できない。…
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2月23日――再生への祈りを炎に託した日
S. Tachibana
<前回> 2月23日。ハチと別れる日。 最後の朝、家の空気は不思議なほど静かだった。妹のマルがそっとソファーに上り、同じ高さから兄を見つめている。吠えもせず、近づきすぎもせず、ただじっと見ている。…
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涙が止まらない14年7か月、ハチは私の人生そのものであった
S. Tachibana
<前回> 2月22日。ハチと一緒に過ごす最後の日である。朝から静かな時間が流れていた。花に囲まれ、いつもの空間に横たわる彼の姿は、眠っているときと何も変わらない。私はそばに座り、何度も体に触れた。知…
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運転手を雇った理由、還暦を超えて考える「時間」と「集中力」の配分
S. Tachibana
同じ車でも、後部座席の乗り心地は違う。かつてはハンドルを握ることが当たり前だった私も、今は運転席ではなく、後部座席に座ることが多くなった。座り心地の違いは、単なる物理的な感覚ではなく、時間と意識の使…
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祝ハチ14歳誕生日、「相互見守り生活」に伴う決断
S. Tachibana
<前回> 2025年8月6日、我が家の次男ハチが14歳の誕生日を迎えた。体重16kg、人間に置き換えれば七十代後半。還暦を過ぎた私より、さらに15歳以上も年上となった。 日々の暮らしのなかで、互い…
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光と影のスレンバン開発、嬉しさと戸惑いの狭間で
S. Tachibana
今日も自宅に来客があった。新居に入居してから早くも2年が経過し、いよいよ第2陣となる内装改修を計画中である。今回は主に間接照明の工事が中心。地元の友人が業者を紹介してくれ、今日はその下見に訪れた。…
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還る場所、共に在る時間――ハナ、庭に眠る
S. Tachibana
<前回> 2025年6月27日(金)。七七日(四十九日)を迎えた今日、ハナの納骨式を執り行った。場所は、ハナが生前こよなく愛した我が家の庭である。緑に囲まれ、小鳥のさえずりに包まれるこの場所は、ハナ…
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太陽、筋肉、水――生命を起こす朝の儀式
S. Tachibana
友人には、「働くな、休んで遊んだらいい」と勧められている。私にとって、働かないことは、死ぬより辛いので、それができない。だが、働くことのリズム調整ならそう難しくない。 まず、朝は完全に自然目覚め。…
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ハナを偲ぶ(6)~哲学はなぜ孤独か、共感されない痛みの理由
S. Tachibana
<前回> 「言葉にならないもの」と共にあることの孤独。 喪失の痛みは、往々にして言語を拒絶する。それは、言葉にすればするほど遠ざかっていく実感であり、説明すればするほど陳腐化する現象である。だから…
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