ささやかな16周年祝い、変えられるものと変えられないもの

 2016年6月30日(木)。ベトナム航空VN531便、上海発ハノイ行き。ごく普通の便、ごく普通の機内食にごく普通のワイン。けれど、機中の私は自分にささやかな祝いを・・・。

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 16年前の今日、私は会社を辞めた。何のつてもなく放浪の旅に出る身としては、起業なんて美名に値しない。いや裏を返せば起業ほど簡単なことはない。会社を辞めさえすれば、直ちに起業の身となれるのだ。

 会社を辞める人は多かれ少なかれ、大抵会社との関係に何らかのしこりをもつものだ。私も例に漏れず上司や先輩と意見や価値観の相違があって、もはやそれ以上容認できない程度にまで発展した。思い起こせば当時、先輩がわざわざ人材紹介会社の人まで引っ張ってきて私を転職させようとした。

 上司も先輩も大嫌いだった。自分が会社を辞めたのになぜか追い出されたような被害者妄想に取り付かれ、妙な悲壮感に満ちてリベンジまで誓ったほどだった。年月が経つにつれ、当時の自分がいかに不健康な精神状態に陥ったかを再認識するようになった。誠に慚愧に堪えない。

 世の中、変えられるものと変えられないものがある。変えられないものを無理して変えようとしてはいけない。それをさっさと放棄し、変えられるものから変えていくのが一番の早道だ。私は自分を変えることを選んだ。そして、この哲理を教えてくれた過去の上司や先輩には、ただひたすら感謝である。

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