＜KL＞正統派「吉成」、脂乗ったキラキラ光る青魚に惹かれて

　クアラルンプールでもたまに外食しようと、一昨日向かったのは、スリ・ハタマスの「プラザダマス3」にある「吉成」。開業したばかりの店。

　日本の輸入物はやはり違う。イワシが旨い。脂の乗ったキラキラ光る感が食欲をそそる。ふとこういう感覚はマレーシア人にも持ち得るのかなと一瞬に思った。

イワシは日本から輸入物（コース外の単品）

　最近、クアラルプールには日本料理店が急速に増えてきている。私がもっとも関心をもっているのは、客層のセグメンテーションである。日本人客相手かマレーシア人相手（といっても華人中心）かだ。

　たとえば、青魚。これは、日本人客が喜んで食べるが、マレーシア人はどうだろう。海外での和食系の魚といえば、どうしてもサーモンになってしまう。中華系の客は本当にサーモン好き。あとはトロ。

鶏しんじょと蝦しんじょの盛り合わせ、ボリュームたっぷり

　「吉成」は正統派日本料理。食材も出しも素晴らしい。180リンギットのコースも値頃感があっていい。というよりこれで利益が出せるかと余計な心配をしてしまうほどだ（失礼）。

　私は色々食べたいので、昼食を抜いて行った。コース以外に単品も何品目か頼んで、妻と2人で日本酒1本を開けてさらに焼酎もボルトキープするほどの大食いっぷり。ちなみに予約時点で北海道入荷のサンマ刺しが完売だと聞いたが、行ってみると「まだあった」と、それはそれは嬉しいこと。

　たらふくの一夜、ご馳走様でした。

吉成（よしなり）
Head Chef: 古本 健さん（こもと）
Manager: 橋本悦枝さん
A-00-11, Plaza Damas 3, No.63 Jalan Sri Hartamas 1, Kuala Lumpur
TEL: 03-6211-1051