専門性とサバイバル力、競争世界を生き抜くための技

 仕事柄、友人からの転職相談もよくある。そこで、必ず出てくるのは「専門性」の話。

 専門性があったほうが転職に有利かというと、ある意味では、少なくともある側面ではそういう時代がすでに歴史になりつつある。特定の業界や職種に精通することは非常に立派だが、ただその業界や職種自体が衰退傾向にあったり、人工知能も含めて競争が激しかったりすると、必ずしも専門性が価値につながるとは限らない。

 専門性も必要だろうが、その一本に頼り切ることが大変危険だ。何が大切かというと、やはり競争を生き抜くための「サバイバル力」たる基礎体力である。アスリートを想起したい。陸上も水泳もサッカーも重量挙げも相撲も、すべて必要とされるのは基礎体力だ。

 会社に解雇されても、業界が衰退しても、職業が人工知能に取って代わられても、一瞬にして財産をすべて喪失しても、サバイバルしていける力。その力を持っていれば、何があっても怖くない。

 不確実性に満ちている現今の世界だが、1つだけ確実なことがある。それは、競争というものが激化することがあっても、緩和することは絶対にあり得ないことだ。日本人で競争を嫌う人が多い。競争を悪としている。それは根本的に間違っている。競争は善悪の性質を有していない。競争とは一種の「存在」なのだ。

 専門性だけでは足りない。資格信仰や学歴信仰を一刻も早く捨てることだ。サバイバル力を有してこそ、競争の世界を生き抜く可能性が出てくる。一縷の希望が見えてくるわけだ。

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