アイスランド(5)~野性味満点のアイスランド伝統料理

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 アイスランドの伝統料理店「3 Frakkar」。食事はまだまだ続く。

 次の前菜は、鯨とサーモンの刺身。メニューでは、「Sashimi」と表記された以上、醤油と山葵もちゃんとついてくる。味は?正直日本国内の鯨専門料理店レベル以上。これも、またブレニヴィンと相性抜群。いつのまにか、日本料理の境地に陥るのはなんとも不思議。

 最後の前菜は、パフィンの冷燻。パフィンとは、北大西洋と北極海に分布する派手な外見の鳥である。アイスランドでは、パフィンとホエールウオッチングが組み合わせで人気ツアーになっている。それだけよく知られている鳥であり、伝統料理の食材にもなっている。

 いよいよ、メインの出番だ。私が注文したのは、馬フィレ肉のステーキ。これを食べてしまうと、和牛の霜降りがいかに人工的で弱々しいかを実感じてしまうほどだ。赤身が香ばしく焼き上がっている。

 妻が頼んだのは、野生海鳥ウミガラス胸肉のゲームソース仕立て。これも野性味満点。

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