物書きの仕事、記者とコンサルタントの違い

 顧客レポートや案件レポート、それにブログ・・・。

 私は毎日数千文字、毎月数万文字規模の物書きだ。出身企業は「ロイター」というと、「あ~、記者だったんですね」といわれたりする。違います。私は記者ではない。金融情報の販売部門だった。

1994年当時のロイター社員証

 記者とは、Factをそのままの状態で伝えることが仕事だ。ロイター時代の同僚だった記者がいつも言っていたことだが、ニュースづくりには、「無色無臭」状態が求められる。何も足さず何も引かず、なるべく形容詞を使わない。感情移入も許されない。いつまでも冷徹な5W1Hに徹することだ。

 そこまでは記者の仕事だ。ただ記者も人間だから、完全に「無色無臭」の記事を書けるかというと微妙だ。故に経営コンサルタントの仕事はここから始まる。Factを複数のチャンネルから洗い直したり、表に出ていない部分をえぐり出したり、異なる目線で見たりして、かっこよくいえば「本質に迫る」作業に取り組むのだ・・・。

 ということで、今日も書き続ける。