<KL>絶品タパス、タコ一本足グリルとウサギ肉パエリア

 9月23日(日)、月例コンサート後の夕食は、チャンカット・ブキビンタンの「Pinchos Tapas Bar」で取る。

 タパスは大好き。以前スペイン旅行中にはほぼ毎日のように、夕方になれば、タパスバーに入ってつまんでいた。この店名の「ピンチョス」(Pinchos)というのも「串」という意味で、食材を串や楊枝でパンに刺して留めていたことに由来している。まあ、いってみれば、「タパス」とは同義語である。

 「ハモン・セラーノ・スパニッシュ・メロン」はハモンも素晴らしいが、何といってもメロンが旨い。日本の夕張メロンを想起させるほどの品質だ。大きくてジューシーで激甘。「海老オリーブとピキーリョのグリル」もまた絶品。タパスというよりも、ちゃんとした料理である。雑さがまったくない。きちんと時間をかけて調理しているところが賞讃に値する。

 タコが食べたい。「スパニッシュ・タコ一本足丸ごとグリル」というのがあって、88リンギットもしてかなり高価。トライしてみようと頼んでみたら、期待以上の出来だった。柔らかい。ジューシー。特にその切り口を見てほしい・・・。

 最後の主食は無論、パエリア。本日のお勧めは、「ウサギ肉と海鮮のパエリア」。日本だと海老やイカなど海産物が中心のパエリアになるが、実は本場のパエリアにはウサギ肉とカタツムリと相場が決まっているようだ。これもかなり時間をかけて作ってくれたのだが、素晴らしい出来。量は多くて食べきれなかったらパックしてお持ち帰りくださいと言われつつも、完食。

 チャンカット・ブキビンタン界隈で推奨できる1店だ。次回は2階のスパニッシュ焼鳥店へ行きたい。