日本の新型コロナ対策、ここが間違っている

 マレーシアでは、新型コロナウイルスの在宅検査が始まった。誰でもお金さえ払えば自由に検査を受けられる。発熱で4日も待つ必要はない。診断結果はオンライン形式で知らさせる。費用は、1人700リンギット(約1万8000円、デリバリ込み)、大家族や会社向けにはグループ割引もある。これで、医療崩壊のなるのだろうか?見てみたい。

 新型コロナの感染者、その8割が軽症・無症状者。全員が病院に殺到したら、それは当然医療崩壊になる。そこで、重症者にのみ「医療資源」を充て、病院収容し、治療を行う。軽症・無症状者には「準・非医療資源」を充てる。つまり、しっかり自宅隔離し経過観察する。そこで重症化した者だけを入院させ、「医療資源」を充てる。このようなグループ分け・段階的処置が必要だ。

 「医療崩壊」を回避するには、重症者を減らすこと。重症者を減らすには、根源となる感染者を減らすこと。感染者を減らすには、拡散を止めること。拡散を止めるには、軽症・無症者を早期隔離すること。早期隔離するには、早期検査と発見をすること。

 早期検査・発見しないと、有効な隔離ができない。いつまでも、拡散が続く。結果的に重症者が減らなければ、医療資源の負担も軽減できない。この関係の整理がつけば、解答が自ずと出てくる。それは、軽症・無症状者の自宅隔離をいかに確実に実施するかである。

 今日本がやっていることは、未確認のままの「自宅待機」であっても、感染確認済みの「自宅隔離」ではない。しかも、強制力がないから、自由な外出や社会的活動が容認されている以上、拡散は止まらないし、蔓延が拡大するだけ。そこが本質的な問題。故に、検査を減らすのではなく、自宅隔離に強制力を持たせることである。同時に、自宅隔離者の生活に支障のないよう、まさに「非医療的資源」の投入が欠かせない。

 繰り返すと、検査しないのは、「感染者数」(Infected Cases)を減らすことができない。「感染確認者数」(Confirmed Cases)を減らすに過ぎない。感染者を隔離しなければ、感染と蔓延が拡大するのみ。感染が拡大すれば、最終的に医療崩壊を招来する。検査しないのは、医療崩壊の回避でなく、その逆効果を招く自己欺瞞に過ぎない。

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コメント: 日本の新型コロナ対策、ここが間違っている

  1. 指定感染症にもなっているコロナウイルスは、重症患者だけでなく、本来なら軽症者や、無症状者も、陽性になれば、陰圧室で隔離されるようなウイルスですよね。
    日本の医療では対応できないから、重症患者のみの受け入れしかありません。

    自分がなんの病気か分からないから、何度も受診して、病院でウイルスを拡散させてしまう。医者や看護師は、1人の患者から何度も感染するリスクがあります。

    ただの風邪だと思って、会社や学校で拡散させてしまう。きちんと検査の出来る環境が整うことで、会社や学校を休める環境ができます。さらに重症化するリスクも少なくなります。

    重症化してしまった人を、いかに死なないようにするかの対処だけでは、コロナウイルス は、収束に向かいません。
    まだ日本は医療崩壊していませんが、いつ中国や、イタリアや、イランのようになっても不思議では無いと思っています。重症患者をこれ以上増やさないようにする為には、重症化する前に見つけ出す必要があります。
    こちらの記事には、本当に共感しました。

    1.  全員陰圧室隔離は理想的ですが、物理的にキャパ無理ですので、実務上、無症状軽症者がしっかり自宅隔離できるようにしたい。ただ、いまのやり方では、まさに仰る通り、ウイルスにかかっているどうか分からないまま、あちこち拡散させてしまうのです。シナリオもご提示の通りです。

  2. 1点教えてください。マレーシアでこのシステムを利用して検査を受けられた方は何名位なのでしょうか?マレーシアと日本の平均年収を比較すると3倍位の開きがあるので、日本円で、5.5万円位のイメージです。しかも、検査制度が悪く、20~30%の誤差があると聞いたことがまります。果たしてこのテストを受ける人が何名位いるのかなっと思いまして。また、例えば、このテストは1日1万件位のテストをするのにどの位の人が必要なのでしょうか?その方は、医療関係者じゃなくてもいいのでしょうか?通常のテストでは、医療従事者が6時間程度かかるとききましたが。

    1. 検査者データについて、恐縮ですが、専門の医療調査をしておりません。本稿は価格設定の合理性を議論する趣旨ではありません。

      1. 価格設定の合理性を論議しているのではなく、この価格設定では、そもそも医療崩壊が起こるほどの需要がないのではないかと思い質問しました。要するに、実際の以来件数など把握されずにコメントされたのですね。中国の初期の対応で、女性の検査官が、ヒステリーを起こして、もう患者を全員帰らせてーってさけんでましたよね。みんな20日間ほど家に帰らず、検査してましたよね。廊下で防護服きたま間、雑魚寝で倒れてましたよね。それが起こらないかを聞いているのです。

        1. 日本と中国のバックグラウンドが本質的に異なる。私は本稿記載内容以上の予測ができかねます。向こう数週間の経過を見れば、いずれ分かることでしょう。

  3. 準医療資源ってなんですか?

    具体的に書いてらっしゃるようで肝心な部分がふわっとしてませんか?

    そしてなにより、ヒステリックに騒ぐほどの状況には見えないのです。

    なくなった方はとてもお気の毒です。
    が、普通の風邪でも重症化するときはします。

    インフルエンザでも亡くなるかた、たくさんいらっしゃいます。

    厚労省のインフルエンザ発生に関するグラフ、例年と比較して明らかに下がってます。100点の対策ではないかもしれませんが、医療を全体俯瞰して見た場合、おおむね正しい結果になっているように見えるのは、まちがいですか?

    なんか、論点がズレがあるように思います。
    最終目的は、病気が重くならず死なない事なんじゃないですか?

    バズワードのコロナに乗っかって、あおっている炎上芸人と変わらない気がしてなりません。

    税金があがれば、支援は増やせる可能性がありますが、お金がなくなれば支援は限定的にならざるをえないのは、たぶんこどもでもわかります。クレクレ言うだけじゃなく、冷静な対応で十分なんじゃないでしょうか?

    100点を求めたくなる気持ちはわかりますが、まずは合格点、それから精度あげていく手法じゃないと現実にはうまくいきませんが。

    もし、いきなり100点めざす手法でできていると豪語しているひとは、ものすごい天才か、ウソつきのどちらかかと思います。

    1. 私が回答するまでもなく、あと1か月~2か月ほどで状況が見えてくるでしょう。その時になればお分かりになると思います。100満点などとんでもない。私の提案はせいぜい50点~60点くらいかと思いますよ。あなたもコロナにかからないこと、祈ります。

  4. テレビでのコメントや国会での参考人発言をお聞きして様々な事に得心がいきました。更にこの記事を読んで現在の日本の対応の間違いが明らかになったと思います。是非こうした見解をより多くの人びとに広めていただきたいと思います。

  5. 私もそう思います。
    そして、陽性だと言われた方々の自宅での待機・養生を助けるべく

    必要であれば食料・品衛生品の配達

    そして、家族が居るのなら

    マスク、手袋、防護服の配達や、自宅介護の心得ハンドブック的なもの

    これらが揃って初めて自宅での待機・養生ができるというもの。

    それらがなければ必要なものを買いに出かけて他者を感染させてしまうだろう。

    国民の善意に任せて政府の丸投げでは、自宅での待機・養生の指示も身勝手すぎると思われても仕方ないだろう。

    1.  食料や医療用品の配達、家族への介護指導、まさにおっしゃる通りです。このようなサービスを整えれば、自宅隔離ケアは全く可能です。

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