週末は、なるべく内食を中心にしています。不況下の倹約もありますし、妻に言わせて見れば、「外食は、食材がどこから来たのか、ちゃんと洗ったのか、調理過程の衛生状態も分からないし・・・」、要は外食は安心できないというわけ。
それくらいのリスクを考えないと、何もできないじゃないかと言いたいところですが、まあ、休日はしっかりと内食にしようと・・・
最近、食材を市場で買う回数が増えています。妻は、つたない中国語で値段交渉までやってちゃんといろいろ買ってきます。
市場とはいえ、野菜各種、フルーツ、魚など一式を買うと、百元は行きます(数食分はあります。外国人である妻がふっかけられているかもしれませんが)。一昔に比べると、上海の物価は確実に上がっています。
しかし、中国の食材の品質も格段に向上したことは否定できません。写真に写っている鯛は生きていて、その場でさばいてくれたもので、丸一匹塩焼きにしました。味は上々。
フルーツも素晴らしい、特筆に値するのは、ライチ(茘枝)。楊貴妃が好んだことで有名になったライチは、ユニークな香りをもち、ジューシーな果実です。市場で買ったこのライチは、とにかく甘い。冷たく冷やしたライチの大粒を、ピルッと口の中に滑らせると、ピュルリと甘いジュースが口中に充満します。なんともいえないこの感覚で幸せになります。日本ではなかなか味わえません(値段も高いし)。
韮、茭白(マコモタケ)、フクロタケ、シイタケ、芹菜(キンサイ)、蚕豆、枝豆、グリーンピース、豆苗、その他野菜・・・
野菜各種は、我が家独自の調理方法の数々で食します。フクロタケは、トンヤムクンに欠かせない食材です。フクロタケの中は空洞になっていて、スープにすると、その空洞にスープが収容されるのです。一口噛むと、ピュッとスープが噴出する。食べる過程に期待感を持たせ、ストーリー性も食感も最高です。
中国特有の野菜で、日本でなかなか食べられないものも多い。たとえば、茭白(マコモタケ)、芹菜(キンサイ)など。マコモタケは、日本国内で高級食材の部類に入って、野菜の炊き合わせにしても、中華風炒めるだけでも非常に美味しいのです。芹菜(キンサイ)とは、中国セロリのことです。日本で食べるセロリは、中国で「西芹」、西洋のセロリと呼ばれています。私は、キンサイの苦味が大好きです。意外にもキンサイが和食に合います。
ということで、休日は市場で調達した食材が楽しみです。