今回の北京出張は、コンサルティング案件の打ち合わせ2件と、もう一つ大きな仕事は、北京支店開設の下見だ。
ここ2~3年、北京の顧客が右肩上がりの増加の一途を辿っているが、サービス体制の整備を放置してきた。その大きな原因は、人材が見付からないことにあった。支店や事務所といえば、しっかりと顧客からの質問に回答し、サポートできなければ意味がないと私がずっと思ってきた。けれど、現に、この業界では、コンサルタントを一人育て上げるのがそう簡単なことではない。それを待っていたら、何もできなくなってしまう。
だから、支店又は事務所は、完全なコンサル機能よりも、窓口機能をまず備えようと考えるようになった。私が月に1週間ほどの定期出張ベースでカバーする。北京にとにかく拠点を構えることは、顧客に対する一種のコミットメントであり、そこに意義があるのではないかと思った。
今回、北京市場を見て、この決心が固まった。来年1月をめどに、拠点の立上げ準備に着手する。規模、ハードウエアよりも、まず、北京の顧客にエリス・コンサルティングをもっと身近な存在として実感していただき、安心していただくことが最優先だ。
ますます忙しくなることは確実だ。もう少しだけでも、多く、顧客に役に立ちたい。そんな気持ちでいっぱいだ。