飲み屋どこも満杯、シガー会と二次会で彷徨う上海の夜

 今日は、シガー倶楽部の定例会。場所は、虹橋路にある焼肉店「れんが屋」。

 20時前にスタートした食事会は、あっという間に盛り上がり、肉もどんどん消えては追加注文する。一時期、味が落ちたこの店はどうやら復活したようで、なかなかの品質だ。

 ただ、言わないといけないのは、サービス品質の改善は、まったく見られないことだ。鉄板の交換など、掛け声一つなく、黙ってやっている。危ない、危ない。見ていてもヒヤヒヤする。客に触れたら、大やけどの大事故だ。特に、飲んでいるお客さんや話に夢中になっているお客さんは、気が付かない。事故になったら、「私は悪くない」と弁解するスタッフの姿は容易に想像できる。鉄板交換の際、「すみません、鉄板を交換します。熱いので・・・」と、一言でもお客さんに掛けるくらいの教育はしているのか。すると、店は「いや、うちはちゃんと教育しているんだ」、と弁解するだろう。水掛け論、いたちごっこになってしまう。結局、モラルの問題だ。だから、中国では、客としてまず自己防衛に徹するしない――。「性悪説」だ。相手には「善」を期待せず、自分は「悪」の防御に徹するということだ。

33981_2本日の1本、H.アップマン マグナム50

 食事会が終盤に差し掛かると、シガーが配られる。面倒臭いから、どこかのシガーバーに移動することなく、焼肉屋店内で吸ってしまうのだ。本日の一本は、「H.アップマン マグナム50」。外観はスーパーロブスト、結構な迫力だ。

 とても吸いやすいシガーだ。ほんの少しスパイスが効いているが、全体的にスッキリした味わい、爽やかなアロマで、燃焼も安定している。気になる煙だが、まあまあ控えめで、専門の排煙設備のない焼肉屋で何とか、他のお客さんに迷惑をかけることなく(2階の個室内で)、最後まで楽しめた。

 終わってみると、インパクトがなく、ちょっと、物足りない。うん、もう一本吸いたい!

 有志4人が2本目を吸うために飲み屋に向かった。

 まず、すぐ近くにある、日本人女性専門の「S-Style」に電話を入れたら、満席。次、トライした「クリスタル」も、待ち6組と無理だ。とりあえず、向かった「ねるとん」では再度門前払いを食らう。4店目のスナック「KAGI」にやっと入れた。

 金曜日の夜もあってか、ここまで飲み屋が繁盛しているとは、上海はまたバブルか・・・