台北の怪人マッサージ先生、技術は確かだが・・・

 夕方、今日もマッサージに行く。太仁推拿中心。場所はホテルの近く、老爺大酒店の裏にあるDFSギャラリアから林森北路を挟んで左斜め前にある雑居ビルだ。ビルの周りも、入り口も看板がなく、かなり怪しい店だ。

 雑居ビルの9階に上がり、ようやく標識がある。扉の横のチャイムを鳴らすと「誰ですか」と聞かれ、「予約をしたものです」と名乗って初めて扉が開く。

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 中に入ってみると、普通のマンションの一室にマッサージ椅子とベッドが設置されているだけ。整然とした部屋ではなく、少しかび臭い。大丈夫かな?

 腕は確かだ。ここのオーナーは、中医免許を持つその道20数年の張国強先生。

 「私は、怪人と言われているんだ。普通のマッサージ師と違う」。それもその通り、ずけずけ、客の体のことを言ってくる。

 「疲れがたまってる。パソコンの見すぎだね。ダメだよ、休まなきゃ。肩がガチガチ凝ってる。腰とかは痛くならない?残尿感はない?腎臓にも気をつけなさい。あれあれ、ちょっと、肝臓もやばい。脂肪肝だなあ・・・」

 こんな具合で、冷や冷やしながら、痛い痛いと悲鳴を上げる。

 マッサージ中に話が止まらない張先生。「足のツボマッサージといっても、足裏には湧泉というツボしかないんだよ。要は足の反射区だよ。反射区が体の色んな部分とつながっているから、反射区を刺激すると、体のその部分が反応するんだ」

 30分の足マッサージと30分の上半身マッサージは、あっというまに終わった。体はずいぶん軽くなった。合計1300台湾元(4000円)。領収書をくださいというと、A4サイズのデカイ領収書の束を持ち出して、記入しはじめた。「これは、正式領収書だ。保険の請求もできるんだ」と発行してくれた。

 「推拿と民俗伝統療法処置費用証明書」となっている。

 これで本当に保険が降りるの?・・・少々怪しいが、先生の技術は確かだった。

★太仁推拿中心
<住所>   台北市林森北路263号9F-17(晶華酒店DFS前、欣欣デパートビルの隣)
<電話>   02-2511-7577 (英語・中国語)
<移動>   0921-421-981 (張国強先生)
<営業>   09:00~24:00
<支払い>  台湾元または日本円現金のみ