屋台料理!内臓を美味しく食べるのが台湾美食の醍醐味

 仕事が早く終わって、月曜日というのに、昼から美食三昧が始まった。

36143_1台湾の屋台料理を満喫

 台湾といえば、屋台料理が欠かせない。今日の昼食、足を運んだのは、林森北路八条通りにある「台南大胖担仔麺」。

36143_2シジミの醤油漬
36143b_2豚タン

 ランニングシャツと短パン姿で店を切り盛りするおじさん。いつ行っても、あの地味な笑顔。台湾ならではの人情を感じさせてくれる。

 台湾の屋台料理といえば、私の場合、まずあの台湾ビールのつまみに内臓系の小料理を何皿か頼んでちびちびやる。最後は、さらっと汁物の担仔麺で締めくくる。

36143_3豚レバー
36143b_3豚子袋の塩ゆで

 「老板、今日は何にしますか?豚子袋とかレバーは新鮮でうまいっすよ」、なぜか、男性客のことをすべて「老板」と呼ぶ。

 「そうね、レバー、タン、それから豚子袋はさっと塩茹でにしてくれ。そうだ、老板、あと、シジミの醤油漬けもちょうだい。タイピー(台湾ビールの通称)はう~んと冷やしたやつをもってきて・・・」、こんな具合のやり取りで、店の主人のことも「老板」だから、互いに「老板」で呼び合うという奇妙な光景だ。

 恥ずかしそうに、ニコニコと料理を次から次へと運んでくるのが、おそらく店主の娘さん。家族経営の微笑ましさで心温まる。

36143_4担仔麺
36143b_4店内の内臓陳列は迫力満点

 内臓となると、苦手な日本人も多いが、台湾に来て内臓を食べないともったいない。これは、もう、グロテスクとは別世界で、逆にグロテスクのイメージがあってこそ、それが見事に裏切られたときの驚異や感動が格別である。

 とにかく、あっさりして何の厭味もなく、しかも、珍味の貫禄に圧倒される。食材や調味料の配合は、まさに絶妙といえるだろう。高温と多湿な台湾では、やはりスタミナは欠かせない。

 最後の台南担仔麺も、期待を裏切らない。味は最高。