企業戦士と功利主義

 案件受注。

 先週金曜に訪問し、コンサルティングについて説明した物流K社から案件依頼決定のメールだった。私から見積書を出して24時間以内という異例の電撃発注には驚く。

 日曜日にもかかわらず、顧客企業の担当者から続々と業務メールが着信する。皆働いているんだ。

 「企業戦士」という名称は、今や死語に近い存在になったが、そのような人はまだまだいるようだ。サラリーマン時代を振り返ると、自分もそういう時期があった。最終的に企業に切り捨てられたような結末でも、私には悔いが残っていない。一種の美学として自己満足的なところもあるが、個人損得優位の功利主義には違和感を感じずにいられない私である。

 美学の世界、主観的な世界、損得至上主義という経済学では解釈できない領域に、昨今の世の中に失われつつあるものを探し求め、心の安らぎやよりどころにありつく幸福は誠に甘美なものである。