正論があっても、できないのはなぜ?

 「貧国ニッポン」。最近この手の記事や特集が多い。コンテンツ的に3分類できる――。

 ① 状況説明(What)
 ② 原因分析(Why)
 ③ 出口提案(How)
 ④ ?

 ①がもっとも多く、それに次ぐ②もある程度出回っている。③になると、極端に少なくなる。しかも、「べき論」がほとんど、②の問題に対してこうするべきだという提案(正論)だ。

 そして、④の「?」は全く見ない――。「③の提案はなぜできていないのか?できないのか?」という2度目のWhy問い、「Why Can Not?」だ。

 流行キーワードも同じ。例えば、「働き方改革」。長いこと、叫ばれてきたが、何も変わらない。「なぜ、できなかったのか」との総括や分析は何もないまま、また次のキーワードへと突進する。