大型訪日団!尖閣騒動の真っ最中の異様な光景

 団員200名。

 このたびの中国X市経済貿易訪日代表団は規模が大きい。時期的にも尖閣事件で二国関係が冷え切り、しかも、政府間交流・民間交流の中止発表が相次いだとき、これだけ大規模の地方政府訪日団はインパクトが強い。日本の主要メディアが追跡取材する対象にもなったという。

45972_2洞爺湖の美景に感動、シャッターを押し続けるA市代表団幹部ら

 「商売には信用だ。ビジネスの政治化はやらない。われわれは、日本に約束したことは約束したとおりにやる。これはビジネスであって、また、こんなときだからこそ、日本側にわれわれの真意と誠意が伝わるだろう」と、A団長が私にこのように説明する。

45972_3ウィンザーホテル洞爺

 役人の口から聞いた言葉と思えない。これは、大人の日中関係だ。私は、役人とはあまり付き合わない。これはブログにも書いたことだ。今回、一連の予定を変更してまで、X市訪日代表団の要請を受け入れた。時期的にこのような特殊な事情も考慮される要素の一つであった。

45972_4ウィンザーホテル洞爺

 日中という二つの国には、喧嘩は避けられない。あと50年くらいは喧嘩し続けるだろう。喧嘩は仲良しのうちだと私がいつもいう。口を出しても手を出さなければよい。夫婦喧嘩だってあるくらいだから、そのうち静まるだろう。だから、「日中友好」とか「架け橋」とか、そういうのは言いたくないし、大人の関係を維持できれば、それだけでよい。私はビジネスマンとして、経営コンサルタントとして、そう願っている。