上海の日本料理店の間では、風評被害が広がっている。いつも満員の店も客が減っている。私は相変わらず食べに行っているし、お魚さんを化け物のように扱っていない。
放射能が怖いと言っている人たちは、一体どこまで放射能の知識や情報をもっているのだろうか。私も素人ではあるが、ここのところ少しずつ勉強しはじめた。正しい知識をもったうえで、自分の価値判断をする。これこそ大人の行動だと思ったからだ。
昨日は、いつもの「前川」に行ったが、魚を出せるのが今日で最後と告げられた。とても寂しく、悲しくなった。たまたま隣り合わせだったD社のF総経理と仲良くなって、3人で日本酒3本も空けた―いずれも宮城県産の「一ノ蔵」。
「人間はいずれ死ぬもんだ。テロや放射能にビクビクしてどうするの」で、お互い大笑いした。
今日は東京へ向かう。中国人の知人たちにずいぶん止められたが、セミナーは絶対に中止しない、顧客への約束はきちんと守る。