「善」と「悪」、「正しいこと」と「正しくないこと」

 5月30日から2泊3日で、北方三都市を飛び回った。

 終日打ち合わせ2件、半日会議1件、会食打ち合わせ1件、1時間のショート・ミーティング1件。移動や電話・メール対応を入れると、1日の勤務時間は13時間。同行のスタッフもさすが疲労が顔に出た。

 複数社の人事マル秘事項の相談で、概ねの方向性が決まった。「善」と「悪」。コツコツと働いている従業員には手厚く処遇し、私利を図って全体利益を損なう従業員や幹部には容赦なく厳しく対処する。不変の原則を掲げ、処置を次々と取った。

 人事現場の「悪」が目立つと、「善」が委縮する。最終的に、「悪」が罰せられて損し、「善」が報われる体制を取らないと、経営はダメになる。

 何が正しい、何が正しくない。それを判断する。経営の原点はいたって簡単だ。頑張って成果を上げる中国人社員が幸せになり、会社の経営が正しい方向へ向かう。これが、私にとっての「正しいこと」である。