贅肉は健康のうちに落とせ、「人海戦術」の終焉にどうするか

 2008年からセミナーでも、このブログでも繰り返し言っていることだが、中国の「人海戦術」の時代は終焉を迎える。

 世界最大のEMS(電子製品製造受託サービス)業者である台湾の鴻海精密工業が、中国大陸での生産を統括する富士康(フォックスコン)傘下の工場にロボット100万台を導入する計画を発表した。

 いよいよ、本格化する。

 私が企業コンサル現場で、繰り返し、繰り返し言っているのが、「労働生産性の向上」。これは何も労働集約型の製造業だけではない。すべての企業に共通していえることだ。しかし、多くの日系企業は腰が重い。

 「いまの会社では、1割から2割の人員を削減して運営する方法を考えよ」

 これが私の方法論だ。これをいうと、「でも、いま中国は好況で、利益も出ているから」と反論する声も少なくない。

 2日前の8月1日に、英銀行大手のHSBCは、2013年までに総従業員数の10%に相当する2万5000人を追加削減すると発表した。同行はこれまでに業務再編で5000人を削減。合計で3万人の削減となる。HSBCが同時に発表した上半期決算によると、税引き前利益は115億ドルとなり、前年の111億ドルから増加、アナリスト予想平均の109億ドルを上回った。(8月1日付ロイター)

 業績が良いときだからこそ、経営合理化するものだ。日本企業の常識では考えられない世界だろうが、これが何もパラドックス(逆説的)ではない――。

 贅肉は、健康のうちに落とせ。

 1割か2割、一部の日系企業では3割でも、人員削減してほしい。浮いた人件費は、頑張っている優秀な従業員に配分してほしい。

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