過ちを犯すこと、自省・改善・脱皮と進化

 11月29日(火)、北京出張。到着遅延、ホテルのネット不通、トラブルが連続するなか、社内業務連絡がつかず、苛立った末、某社員に厳しく責任を追及した。

 どんな事情であろうと、上司としても、経営者としても、人事コンサルタントとしてもあってはならない感情的な行動である。誠に許しがたいものだ。

 早速、同社員ならびに全社員に謝罪メールを送付した。また、このブログも借りて深く反省する場とさせてもらいたい。とても、幼稚で恥ずかしい過ちだが、自分の恥を晒してこそ、真の反省ができ、進化につながるのだと考える。

 コンサルタントは、「先生」と呼ばれるだけに、あたかも神聖なる全能全知の塊のように見られがちだが、生身の人間である以上、過ちを犯すのも当然だろう。

 非に気付いて、認めるかどうか、実に葛藤に満ちた苦渋の選択だ。まず、非に至るまでの過程に一つや二つの理由や口実を見つけることはさほど難しくない。でも、これで本当に相手に理解、納得してもらえるのか、上司としてメンツが一時的に保たれても、職権のパワーだけで尊敬を勝ち取ることは決してないだろう。

 そして、人間は傲慢になり、やがて滅びる道をたどる。

 人間の価値は、過ちを犯さないことではなく、過ちを是正することにある。常に自省し、改善し、脱皮し、進化したい。