私は選挙には行きません

 私は選挙には行きません。

 と公言すると、必ず誰かしらに叱られるだろう。叱られても言う。事実だからだ。いや、誤解のないように、私は選挙が嫌いではない、むしろ好きだ。誰に、どの政党に、票を入れるか、熱心に勉強もしていた。だが、いまの日本では、選びたい政治家一人もいない、選びたい政党一つもない、こういう結論になった。投票所に行っても、票とにらめっこして1時間2時間経っても、一つ丸付けられない。いい迷惑だから、やめようと。時間の浪費や人さまへの迷惑だけはやりたくないし、投票場まで往復の車の排気ガスくらいは削減して、せいぜい環境保全に貢献したほうがいいだろうと。こう考え、判断したのである。

 選挙は国民の義務か、権利か?公職選挙法第9条では、明確に「選挙権」と定められている。権利である以上、放棄できるものである。選挙への不参加の場合、現状肯定や現実逃避、思考停止、悪への加担などと挙げられるが、もうひとつ追加したい、「選択できない選択肢しかない選択」という不本意なる放棄だ!

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 私の持論だが、腐った肉と腐った魚を選べと言われても、食べないという選択肢をとるしかない。いまは、腐った肉と腐った魚以外に、腐った野菜や腐った豆腐・・・と品数がずいぶん豊富になったけれど、腐ったことや腐りかけていることだけは変わらない。だから、腐った食べ物しか置いていないスーパーに行かないのが、新たな選択肢となるわけだ。

 衆院選の総費用は800億円といわれている。これで世直しができたら、安いものだ。各党のマニフェストの2割ほどが確実に実現できれば、日本は素晴らしい国になる。現実はどうか。

 マカオの賭博場には、「大小」というゲームがある。サイコロの出目の合計数で「大」か「小」に賭けるわけだが、少なくとも「大」「小」ともに外れることはない。さあ、日本の選挙はどうだろうか、マカオの賭博に比べて勝率はいかがなものか・・・

 最後、補足になるが、本文はあくまでも私一個人の観点を表明するものに過ぎず、「つぶやき」と位置づけし、いかなる他人の立場や観点、行動を変えようとする意図はまったくない。