「チャイナゼロ」元年、明けましておめでとうございます!

 「チャイナゼロ組」は撤退せよ!――2013年はいよいよ、「チャイナゼロ」元年、そしてアジア元年を迎える。

 産経新聞の私に対する取材は、先日の紙面掲載に加え、2013年元日付けの産經新聞国際面にも掲載されることになった。

 力強い見出しは、まさに私の声である。もう、中国で生き力がない、しかも生きる意志力がない日本企業は、「チャイナゼロ組」で、早期撤退を呼び掛けたい。経済学的にも経営学的にも、含み損を抱えても損切りしたほうがいい時期が来たのである。傷口がどんどん広がらないうちにだ。

 それだけではない。中国からの撤退だって、財力と気力を要するものだ。すべてのエネルギーを使い果たしたとき、撤退すらできなくなる。中国でサバイバルするために必要な気力も能力も、そして一番大切な意志力も備えていない日本企業は残念ながら、撤退しか選択肢がない。中国で無駄な投入を継続するよりも、日本国内や東南アジアで雇用を創出して貢献したほうがいいだろう。

 2013年は、中国一辺倒ブームの末年であって、チャイナゼロ元年、アジア元年でもある。中国からアジアを見てのプラス・ワンではなく、アジアから中国を見てのプラス・チャイナなのである。

 日本国民は強い、戦後の焼け原から立ち上がった強い国民だ。どんな困難でも乗り越えてきた。豊かになって、安定や和平に逆に縛り付けられてはいけない。中国と付き合っていくために、まず中国依存からの脱却しかない。日中友好妄想からの脱却しかない。日中友好があったら幸運で、なくてもサバイバルしていける、そんな強い企業、強い人間になりたい。そう思えてやまない。

 そういう意味での「チャイナゼロ」だ。「チャイナゼロ」を、グーグルで検索したら、どうやら私が独創した言葉らしい。ぜひ、2013年のキーワードになってほしい。

 チャイナゼロ元年、明けましておめでとう!